ソフトウェア
ソフトウェア(software)とは、コンピュータシステムにおいて、ハードウェアが動作するために必要なプログラムやデータの集合体を指します。ソフトウェアは、ハードウェアの操作や制御、タスクの実行、ユーザーとのインターフェースを提供する役割を果たします。
種類
ソフトウェアは、以下のように大きく3つに分類されます。
システムソフトウェア
システムソフトウェアは、コンピュータハードウェアの管理や制御を行い、アプリケーションソフトウェアの動作環境を提供するソフトウェアです。代表的なものには、オペレーティングシステム(OS)、デバイスドライバ、ユーティリティプログラムなどがあります。
アプリケーションソフトウェア
アプリケーションソフトウェアは、特定のユーザータスクや機能を実現するために設計されたソフトウェアです。ワープロソフト、表計算ソフト、データベース管理システム、ゲームソフトなど、ユーザーが直接利用するプログラムがこれに該当します。
ミドルウェア
ミドルウェアは、システムソフトウェアとアプリケーションソフトウェアの間に位置し、両者の連携を助けるソフトウェアです。データベースミドルウェア、通信ミドルウェア、トランザクションモニタなどが含まれます。
ソフトウェアの開発
ソフトウェア開発は、要件定義、設計、コーディング、テスト、デプロイメント、メンテナンスといった一連の工程を経て行われます。以下は、主要な開発モデルの例です。
ウォーターフォールモデル
ウォーターフォールモデルは、各開発工程を順次進める伝統的な開発手法です。工程間のフィードバックが少ないため、要件が明確で変更が少ないプロジェクトに適しています。
アジャイルモデル
アジャイルモデルは、反復とインクリメンタルな開発を強調する手法です。開発サイクルを短くし、頻繁にフィードバックを取り入れることで、柔軟に要件変更に対応できます。代表的な手法としてスクラムやエクストリームプログラミング(XP)が挙げられます。
ソフトウェアのライセンス
ソフトウェアの利用にはライセンスが伴います。主なライセンス形態は以下の通りです。
- フリーソフトウェア - ユーザーが自由に使用、変更、再配布できるソフトウェア。代表的なライセンスにはGNU GPLがあります。
- プロプライエタリソフトウェア - 利用者が特定の条件下でのみ使用できる商用ソフトウェア。ソースコードは非公開です。
- オープンソースソフトウェア - ソースコードが公開されており、誰でも閲覧、改変、再配布が可能なソフトウェア。フリーソフトウェアと似ていますが、商用利用も許可される場合があります。