データベース
データベース(database)とは、データを効率的に保存・検索・管理するための体系的なコレクションです。データベースは、データの整合性を保ち、必要なときに迅速にアクセスできるように設計されています。
種類
データベースには以下のような種類があります:
- リレーショナルデータベース(RDBMS):データをテーブル形式で管理し、SQL(構造化問い合わせ言語)を使用してデータを操作します。例として、MySQL、PostgreSQL、Oracle Databaseがあります。
- NoSQLデータベース:リレーショナルデータベースの制約を受けないデータベースで、キー・バリュー型、ドキュメント型、カラム型、グラフ型などの種類があります。例として、MongoDB、Cassandra、Neo4jがあります。
- 分散データベース:複数の物理的な場所に分散されたデータベースで、大規模なデータを扱う際に使用されます。例として、Amazon DynamoDB、Google Bigtableがあります。
特徴
データベースの主な特徴は以下の通りです:
- データの整合性:データベースはデータの一貫性と正確性を保つために、さまざまな制約(例えば、主キー、一意性制約)を提供します。
- データの可用性:データベースは高可用性を実現するために、レプリケーションやバックアップ機能を備えています。
- データのセキュリティ:データベースはアクセス制御や暗号化などのセキュリティ機能を提供し、データの機密性を保護します。
- データのスケーラビリティ:データベースはデータ量やアクセス数の増加に対応するために、スケーラビリティを考慮した設計がされています。
歴史
データベースの歴史は、1960年代の初期にさかのぼります。以下は主な出来事です:
- 1960年代:IBMが初の商用データベース管理システム(DBMS)であるIMSを開発。
- 1970年代:エドガー・F・コッドがリレーショナルモデルを提唱し、SQLの基礎が確立。
- 1980年代:リレーショナルデータベースが商業的に普及し、オラクルやSQL Serverなどの主要なRDBMSが登場。
- 2000年代:NoSQLデータベースが登場し、大量のデータを効率的に処理するための新しいアプローチが広がる。